読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

幕間

140文字で語りきれなかったあれこれ

月組『グランドホテル』

月組『グランドホテル』

⚫︎1/9(月)15:00公演
1/12(木)15:00公演
宝塚大劇場

 

2017年宝塚初め!
珠城りょうさん月組トップスター就任おめでとうございます!

 

1928年ベルリンの高級ホテル『グランドホテル』に宿泊する人々が繰り広げる群像劇。
今回の主人公は借金まみれの青年男爵フェリックス(珠城りょう)。
ホテルの回転扉を抜けてこちら側に姿を現す姿、白の衣装がよく映える恵まれた体格、この姿を忘れたくないと願ってしまう存在感。
金に困った男爵が落ち目のバレリーナ・エリザベッタ(愛希れいか)のネックレスを盗みに彼女の部屋に忍び込むあたりの場面も良かった。世間の評価だとか年齢だとかあらゆるしがらみにがんじがらめになっているエリザベッタはどこか、わたしたち現代女性に通じるストレスを抱えている。でも男爵は少年ぽさや純真さをもってエリザベッタの本来的な明るさ、少女みたいな気取らない心を蘇らせていく。我々はちゃぴちゃんではないので若い恋人を諭すマダムにも少女のように可憐な恋人にもなれないけれどこの2人を祝福せずにはいられない。
(ところで演技の幅もぐっと広まって貫禄のついたちゃぴちゃんはホントに姉さん女房みたい(笑))
それだけに最後に男爵が殺されてしまうのが悲しいよね。
ホテルのフロントで男爵を待つエリザベッタの姿にいたたまれなかった。

 

運よく両方の役替わりで観られたのだけど、わかばフラムシェンとアリ・ラファエラが好きかな。
アリ・ラファエラ(暁千星)は体も大きくて男性的なのだけど『実直・純粋』にエリザベッタに付き従う友人というよりは従者のような人。華奢で可憐なエリザベッタへの憧憬がいつしか彼女の人生の全てになって、エリザベッタという人に人生の全てを預けたような献身がなんだかくすぐったくもある。
多分すごく根はエリザベッタよりもずっと可愛いんじゃないかな。
だから男爵が亡くなったことをエリザベッタに告げられずにいる必死の姿には胸を打たれた。

 

変わって朝美・ラファエラ(朝美絢)はエリザベッタに対する遠慮が一切ない。
これが同期だからこその距離感かとちょっとびっくりするくらい息ぴったりでした。
愛情を持って誠実に彼女に付き従う人だから最初は男爵のこともよく思っていなかったと思う。
仲良しの友達を取られちゃったというよりは、片思いの相手を横からかっ攫われたみたいな。
それだけにこの人はエリザベッタとなら心中できるだろうなって妙な確信を抱いてしまった。

 

わかばフラムシェン(早乙女わかば)か、くらげフラムシェン(海乃美月)か。
悩むんですよね。
2人とも可愛いんだから。
わかばがフレンチ・ギャルだとすればくらげはイングリッシュ・レディって印象がずーっとあるので今回はわかばちゃんの方が好みだったかな。
何回も組んでるからか美弥るりかさんとの掛け合いも息があってるんですよね。

 

余命幾許も無い会計士オットーを演じる美弥ちゃんだけど、グランドホテルで有り金叩いて人生を手に入れようとする腰の曲がった病人をここまで魅力的で色気のある人物に仕上げて来るのだからさすがです。
フラムシェンと歪ながらもダンスするシーンも、幸せを掴んで一緒にパリへ行くところも良かったけれど、やっぱり男爵に株の儲けを渡すところがたまらない。
男爵が財布を盗もうとしたことも、友人という関係が偽りから始まったことだということもオットーは全部わかってしまったと思う。それでも男爵を信じてお金を渡す理由が「友人だから」。
金のために汚いことをしようとする男爵だけれど彼の誠実な心とそれに触れた人々はそれを許してくれるし、彼を外道に堕ちる寸前で思いとどまらせてくれる。
素敵な話なのだけれど、彼はその自分の誠実さによって命を落としたとも言える。

物語の幕引きにエリザベッタと男爵が再び巡り会えて、宝塚という世界の救いに感謝した。

 

 

ポーチのなかみは|20代ミュージカルオタクが買って良かったと思うコスメ9選

その他

ポーチのなかみは|20代ミュージカルオタクが買って良かったと思うコスメ9

 

とにかくブスに生まれてしまったからには化粧をせねばならぬと、漠然とやっていた化粧にハマってしまいプチプラからデパコスまでとにかく集め回った。

毎月、宝塚大劇場のSS席に座って幕の内弁当を食べてもう1公演S席で芝居を観られるくらいのお金を投資していたというのに、似合う似合わないで色選びに失敗する不甲斐ない買い物をした時もあった。

そこでパーソナルカラー診断(ブルベ夏でした)にも行って似合う色を知った後に買い揃えたコスメを9品紹介してみようと思います。

 

f:id:xxmakuai:20170123224328j:image

①ポール&ジョー|ラトゥーエクラファンデーションプライマー01

とにかく顔の赤みが消えて化粧保ちが良くなるので好き。だいたいのファンデーションと相性良く使えるのでファンデを乾燥しにくいタイプ(今はルナソルのクリームファンデ使ってる)にして乾燥崩れを予防してます。容器のデザインが可愛いという理由だけで購入したのにアタリだったのだからツイてる!

 

②Kanebo|ミラノコレクション

綺麗に仕上がる・時間が経っても崩れない。

お高いけれど1年もつ。

三拍子揃っていたら乗り換える気にもならなくてかれこれ4年ほどリピしているミラコレ。

これからも長いお付き合いになる予感。

2年に1回、持ち運びできる薄いサイズのケースで出るから残しておくと次の年まで使えて便利。

たまに劇場のトイレとかででっかいケースで化粧直ししている奥様に是非教えてあげたい。

 

イヴ・サンローラン|ラディアントタッチ #2

この間やーっと購入!今までポール&ジョーのペンタイプのコンシーラーを使っていたのだけど、これはハイライトにもコンシーラーにもなって良い。

目の下に伸ばすとツヤっとして隈が目立たなくなりました。

冬場の乾燥する劇場で、取り返しがつかないくらい肌がカサカサ粉を吹いてる時でも綺麗に化粧が直る。ホントに救世主だ。

24年間ずっと売れ続けているだけのことはある。

 

シュウウエムラ|ハードフォーミュラ #03

意外と薄付きだから失敗しても目立たない!

ラデュレのパウダーも良かったのだけどやっぱりペンシルはササっと描けて時短にもなる。

黒髪だからずっと黒かダークブラウンのアイブロウ使っていたんだけど、目の色が深いブラウンなので「赤茶のアイブロウに変えたら?」とパーソナルカラー診断で言われて半信半疑で変えたらこちらの方が顔に馴染んだ…目の色ってアイメイクする上で大事な要素なんですね。

 

⑤NARS|デュオアイシャドー3057

キラッとしたゴールドブラウンとモーヴ(灰色がかった紫)系のパレット。

ブルベ夏の方に使いやすい。ゴールドブラウンが上手くモーヴを肌に馴染む色に近づけてくれて仕事行く時も使える!指でゴールドブラウンをさーっと塗ってからモーヴを好きな濃さで塗る(ブラシ使うのがおすすめ)のが好きな使い方。

NARSって化粧の濃いBAさんばかりだからオタク的に近寄り難いブランドなんだけど、アイシャドウパレットは意外と使いやすい色が揃っているので必見かと!

 

⑥エテュセ|ラッシュバージョンアップ

言わずもがなのヒット商品。

ホントにカールが長持ちする。

後に塗るマスカラが目の下に色落ちしない。

プチプラなのにすごく優秀で「もっとお金出さなくて良いの?ほんまに?」ってなります。

 

⑦ヴィセ|リップ&チーク クリーム #6

ファンデー → クリームチーク → フェイスパウダーの順に使ってます。

チークのもちが悪い人は『仕込みチーク』的な役割で使うと夕方までチークの色が長持ちしますよ!

わたしはブルベなので6番の青みピンクを愛用してます。1番自分の血の色に近い色を付けるのが自然な血色に見えるコツなのかも。

 

⑧レ・メルヴェイユーズ・ラデュレ|プレストチークカラー #01

ヴィセのクリームチークだけだと物足りないときにフェイスパウダー塗った後にふわっと入れる。

ラメが入っていないラベンダーカラーのパウダーチークなので血色良く見えて有難い。

化粧直しに持ち歩いてるんだけど容器が可愛くてとにかく気分が上がる!

 

⑨サンローラン|ヴォリュプテ ティント インオイル #8

塗り直しても塗り直しても口紅が落ちる。

でも塗り直しが面倒臭いズボラ人間なので何か良いものは無いかと探し歩いて見つけたのがコレ。

ティントタイプで唇にほんのり色が残るからグロスのツヤ感が落ちても色は落ちてない!あとオイルで出来てるから乾燥しない!

観劇オタクなので冬場の乾燥にも、お見送りや客席降りがあるのに化粧直し忘れたときにも便利!

マンゴーみたいなフレッシュな香りがしてお気に入り。

 

とりあえず、観劇の合間に人間生活を送っているような人間なので同じ『観劇趣味』のあるオタクに是非おすすめしたいものを中心に選んでみました。

乾燥肌でこの時季は常に、暖房の効き過ぎたメルパルク大阪の2階席との戦いなのでテニミュを1日2回観る日は大変だ。

他にわたしの知らない乾燥しないコスメをご存知の方は是非教えていただきたいくらい!

 

舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺

2.5D舞台

舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺

⚫︎1/15(日)17:00公演
メルパルク大阪

 

やっと観て来ました!
噂の超大作・刀ステ!
刀ミュが割とあっさりした内容(アイドルステージのが気合い入ってない?)なのでストレートプレイの方はどんな感じかと楽しみにしていました。

 

出演者、演出家は勿論、劇場に足を踏み入れて見れば宝塚歌劇のセットと言われても頷けるくらいには立派な舞台美術が施されていて(言い過ぎ?)期待も充分!
両脇を支える様に伸びる柱、大階段は左右に動いて2つの別の階段としての役割も果たす金箔貼り、中央上部には映像を映すスクリーン。斬新さは無いにしても良く出来たセットだよ。人数の割に舞台が狭いから階段で縦の空間も使って見せられるのが良いね。

タイトルの通り『本能寺の変』の歴史改変を目論む時間遡行軍ととある本丸の刀剣男士達が戦う。
初演をDVDで流し見しただけのわたしには初演と今作の比較なんてできやしないけれど、初演を熟知してる皆さんにしたらだいぶ充実した再演らしい。
羨ましい限りです。

 

元織田家の刀で本丸の新入り不動行光(椎名鯛造)、同じく織田信長の元にあったへし切長谷部(和田雅成)、薬研藤四郎(北村諒)、宗三左文字(佐々木喜英)主にこの四者の過去や信長への思いによって揺れる心と相対する者との決別が物語の筋であったように思う。

 

織田信長』という人物が善人であるのか、悪人であるのか人好きする人物なのか歴史が語るような魔王なのか、そんなことは我々にもわからない。
考え方は人それぞれである。歴史に善悪や正誤などというものはハナからない。そんな中で信長が好きだと言う行光、信長を忌み嫌う長谷部、自身を信長に囚われたままだと悲観する宗三、様々な思いが見る側にも『織田信長とは何者か』と考えさせる隙を作ってくれる。

 

本能寺の変織田信長も、ドラマや舞台で語り尽くされた話だけれど、刀剣男士たちの過去と共に新たな物語としてわたしたちの前に現れた。
歴史モノのコンテンツの新たな見方としても刀剣乱舞の舞台は楽しめるし、舞台化して正解だったのかもしれない。

 

行光のように、或いは刀ミュの大和守安定のように、元の主人が好きで願わくばその人の運命を変えたいと思う刀剣にとっては、人の体を得て歴史の改変を阻止することはいささか酷なことの様。
元の主人を助ける力があるのに、指を咥えて見ていることしかできない歯がゆさをこの両者は痛い程我々に伝えて来た。史実に刀剣男士たちを紛れ込ませたこの作品の面白みであり苦しみでもある。
その歯がゆい気持ちを乗り越えて、時間遡行軍と戦うことを決意する彼らの姿は清々しいまでだけれど、私的にはいつか自身の気持ちを全うし、歴史を改変する、ダークサイドな男士が出てくれても面白いと思うのだけど、それじゃ話がややこしくなるな。

 

森蘭丸役の丸目聖人さんのお芝居が特に良かったなぁ。最後の方だけど我を失いながらも信長を守ろうと行光と縺れ合うシーンは泣いてしまった。

 

三日月宗近・鈴木拡樹さん。
こんなに沢山2.5次元舞台に出てらっしゃるのにご縁が無くて今回やっと生でお芝居を観ることができました!三日月らしいおじいちゃん言葉やおっとりした姿、殺陣を演らせたら誰よりも美しく魅せる所作を知っている。表情までもをシーンによって別人のようにガラリと変えてしまうすごい役者だ。
特に日舞の舞のように摺り足で登場するところは佇まいが良い。劇場の視線を全て縫い付けるような引力があった。

 

山姥切国広・荒巻慶彦くん。
久々の荒巻くん!相変わらず殺陣が上手いこと上手いこと…!今回は出番も多い主役級の役所でしたね。
動作の静かなキャラクターなだけに殺陣のシーンになるとダイナミックな動きが光る。

 

宗三左文字・佐々木喜英さん。
なんだろ…宝塚で言う「男役に混じって殺陣をするトップ娘役(っょぃ)」って感じでした。
この方も殺陣がお上手なんだけど、とくに長髪や重たい装飾の付いた衣装の捌き方の美しさに注目したい。本当に魅せる人だなぁ。
只、長谷部を殴った時のSEが「ドゴォッ」ってえらい勢いの良い音だったから中身はゴリラなのかもしれない。

 

一期一振・廣瀬大介くん。
テニミュ振りの廣瀬くん。
薄ミュでも刀を振り回してたから魅せ方はさすが。
普段の温厚ないち兄と、戦闘になると狂気にも似た苛烈さで敵に挑む一期、切り替えの上手さにはゾッとした。二重人格を疑う程の様変わりなのだから。

 

他にも良い役者揃いで満足。
ある程度場数を踏んだ2.5次元出身の役者が揃うとこんな充実感のある作品に仕上がるんだなぁ。


とりあえず東啓介くん!トンちゃん!5年以内に是非帝国劇場でお会いしましょう!!!

 

2017年始まって早々に良い2.5次元舞台に巡り会えて嬉しい限りです。

 

ミュージカル『黒執事』〜NOAH'S ARK CIRCUS〜

2.5D舞台

ミュージカル『黒執事』〜NOAH'S ARK CIRCUS〜

⚫︎12/10(土)12:00 17:00
あましんアルカイックホール

 

久々の観劇は待ちに待った『黒執事』!
昨年観た『地に燃えるリコリス』が2015年で特に良かったと記憶している観劇体験だったので今回も楽しみにしてました。

劇場内に足を踏み入れた瞬間に流れるワルツ、舞台上のセットは柱の骨組みが見え、暗幕で空間を仕切るように垂れ下がる。何をとっても我々をサーカス小屋に引き込む魅力に溢れていて始まる前から既にドキドキしていた。

開演5分前の客席がまだ少し騒ついている中に、ピエロ姿のアバハン(高木俊・寺山武志)が登場する。
もう彼等の『空気を自分たちのモノにする』力に関しては何も言うまい、客席を練り歩き軽快なトークとピエロさながらの芸でわたしたちはいつの間にか本当にサーカス小屋の中の観客になっていた。
(ホントこの2人は10年くらいコンビ組んでんのかな?ってくらい面白い)

 

シエル坊ちゃんが鳥籠の中に囚われ、セバスチャンと契約するお決まりのシーンがなかったらホントに序盤から浮かれていたと思うよ。
新しいシエル坊ちゃん(内川蓮生)セリフもはっきり聞き取りやすいし歌も悪くない。デビューが黒執事で良かったの?レミゼのガブローシュとか行けたんじゃ…?と感心。坊ちゃんは難しいセリフが多いから大変だったろうなぁ。たまに舌が縺れると「がんばれ!」と手に汗握ってしまう。
しかし美少年だ。あと少し大きくなったら事務所のハンサム達が年末に集うフェスティバルに是非来て欲しい。

 

セバスチャン(古川雄大)に関してはもう…立ち姿から2次元みたい。歌い出したら脳が溶けそうなくらい美声。スタイルが良いから燕尾服が良く似合う。相変わらず美しいお顔が悪魔らしく怪しげな微笑みで彩られている。彼の欠点ってなんなんだろう?強いて言うなら顔が小さ過ぎるところ?
とにかく小さな坊ちゃんの執事として一歩下がって付き従い、時には捕食者のような瞳で怪しげに近づく。坊ちゃんの我が儘に冷ややかな表情で悪態をつくあたり「この人ホントに悪魔なんだよなぁ」と核を忘れさせない辺りが見事だ。
やっぱり、踊ってるときが一番かっこいいんだけどね!

 

今回の主役はこの主従ではなくて、三浦涼介演じるサーカス団の兄貴分・ジョーカーであったように思う。
飄々とした態度、年下の弟たちやサーカスに潜り込んだシエルを労わる優しさ、街のこどもを攫う悪人の顔、色々な顔を持った人なんだけど歌声にだけは悲しみや葛藤が浮かんでいて、つくづくピエロらしい。
本当の自分を見せない道化としてのジョーカーを全うしていた。
ここまでの徹底したお芝居があったから、孤児院に残してきた弟たちの将来を願って死んでいくシーンはなかなか堪えた。だって会場のお客さんのほとんどはもう孤児院なんてとうに無くなってることを知ってるわけだし(原作既読)、サーカスの仲間たちもファントムハイヴ家の使用人に返り討ちに遭ってこの世にいないことを知ってるわけだから泣くしかないシーンだよね。
最後まで運命に見放されて犬死していく人々の希望さえとうの昔に潰えていたのだから虚しいったらない。

 

華々しく電飾の光を飾って満面の笑顔で出てきたサーカスのみんなだけど、原作既読のお客さんからしたら楽しい半分みんな死んじゃうんだなって悲壮感半分だよ。
エアリアルシルクも素敵だったけど、ダガー(三津谷亮)の一輪車がとにかく凄かった。みつやさんの世界1に輝いた一輪車の技がこんな場面で生かされるなんて…。

 

個人的にはウィリアム(輝馬)の歌が上手くて良かったなぁと。だってサーカスで空中ブランコしながら古川雄大さんと歌うシーンがあるんですから、下手な人だったら全然惹きつけられるシーンにならないじゃない!テニミュに出ていたときも歌が上手かったけど古川くんに引けを取らないくらいまで役者として成長した輝馬さんを見られて嬉しい。
いつか東宝ミュージカルでお待ち申し上げております!

 

サーカス団の怪しげな人々やジョーカーというピエロの裏の顔、黒幕ケルヴィン男爵に運命を弄ばれるこどもたち。カーテンを引いて物語の奥へ奥へと進んでいくような場面の切り替わりやそれを誘うように多くを語らず我々を導くセバスチャン、我々と一緒に物語の謎に翻弄されるシエル坊ちゃん、よく出来た脚本だったなぁ。
『地に燃えるリコリス』よりは歌えるキャストが少なくて物足りなさはあったけれど、華やかさや物語の出来で言ったら文句ない見応えでした。

 

 

ミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』

観劇

『スカーレット・ピンパーネル』

⚫︎11/6(日)12:30 17:30
梅田芸術劇場メインホール

 

チケットをご用意していただけたので2公演観てきました!
ソワレはピンパーネル団のトークショーもあって笑った〜。

 

過去に宝塚歌劇団星組安蘭けいさんが主人公のパーシーを演じた舞台。
わたしが高校生くらいの時だった気がする。
安蘭さんも素敵な女優さんになっていて時の流れを感じたな〜話の内容もさっぱり忘れていたし(笑)

 

1789年フランス革命から、王侯貴族を打倒した市民たちが罪なき人々の命を奪う恐怖政治が敷かれるヒステリの街パリとイギリスが舞台。
スカーレットピンパーネルはそんなギロチンの魔の手からフランスの人々を救う姿なきヒーローとして描かれている。

 

パリの舞台女優マルグリット・サン・ジュスト(安蘭けい)がイギリス貴族パーシー・ブレイクニー(石丸幹二)と結婚してイギリスに渡るところから話が始まるのだけど、マルグリットはフランスを出る際に昔の恋人で公安委員のショーブラン(石井一孝)に脅され、パーシーの友人で隠れ家に身を隠すフランス貴族の居場所を漏らしてしまう。そのことを知ったパーシーのマルグリットへの疑心。まだマルグリットを愛している程で彼女をスカーレットピンパーネル捕縛のスパイに利用するショーブラン。3人の愛憎劇も見応えがある。

 

スカピンの中で『ひとかけらの勇気』という曲がとても好き。恐怖政治で毎日のように無実の血が流れるフランスを憂い人々を救うことを決めるパーシーの想いが伝わる名曲。東宝版では『悲惨な世界のために』という名前に変わって歌詞もちょっと違うのかな?石丸さんの歌声からは憂いよりも悲しみと怒り、人々を救う為の誓いの曲のようなイメージを受けた。石丸さんもとても歌が上手い方だから歌い上げる曲に強いな〜素敵だった!
安蘭けいさんも歌詞は違うのだけど劇中でこの曲歌われて嬉しかった〜。宝塚上演の際に付け足された曲だからまさに安蘭さんの為の曲って感じだったからね。
役は変わっても安蘭さんが歌うとピタッと嵌る。

 

今回、若手俳優のオタク界隈でも噂の渦中にあったピンパーネル団の若手起用!
矢崎広くんはマルグリットの弟・アルマン役で安蘭さんと『あなたは我が家』を歌ったりなかなか目立ってたな〜。歌い方が少し変わったのか良く響く深みのある歌声に好印象。
原卓也くんも、ダンスが得意な人だから冒頭のパリの劇場のシーンにも出ていてびっくりした〜彼ファーレイ役しかやらないと思っていたから!
個人的に『男のたしなみ』のシーンで着たトンチキな衣装は彼と石丸さんだけありえないくらい似合ってしまっていたなと(笑)
なんで似合うんだよ…似合ってしまったらトンチキに見えないだろ…(爆笑)と1人心の中で笑いを堪えたよ。
パーシーの副官デュハーストの上口耕平くんは良く通る声〜セリフも聞き取りやすいしこういう役者さん好きだなって思っていたら全然ソロで歌う曲がなくて歌声が聴けなかったのが残念。
まさか東宝の舞台でお会いすることになろうとは…ペダステ組の太田基裕くんと廣瀬智紀くん。
もっくんってこんな芝居ができる役者さんだったかな?ってちょっとびっくりしたよ。結婚式の後日パーシーをクリケットに誘いに来る場面の暗い空気をパーンと吹き飛ばすような雰囲気。もっくんと駒木根さんのふわっと明るいお芝居が凄く良かった。
えーまたもっくんのお芝居観に行きたいなーって純粋に思ったよ。
トークショーで相変わらずのゆるっとポンコツ振りを発揮して客席のおばさま方にも「おかしな子ね〜」と笑われて(笑わせて?)いるちゃんともさん〜〜〜〜舞台の上でもゆるっとふわっとしていてどこからがハルでどこからが廣瀬智紀という人なのか境目が曖昧だったぞ〜!ミュージカルははじめてだったんだね。顔もスタイルも良いちゃんともさん、お歌はどうなんだろう。ピンパーネル団ホントにソロが全然ないからその辺りちゃんと知ることができなくて残念。フラワーガール可愛かったよ〜〜(笑)
相葉っちさん…ごめんなさい…。
目が2つじゃ足りなくて2公演とも相葉っちさんを見ていなかったことに今気がつきました。
先に東京で観たヅカヲタ友達に「ピンパーネル団のみなさん全体的に声量がないから『炎のなかへ』のリプライズがちょっと弱かった〜」と不評だった。でもわたしは全然そんなこと思わなかったな。
フランスの公安がスカーレットピンパーネルを捕縛しようとフランス全土に配置される中、パーシーが八方ふさがりでここから先は自分1人で行動するから皆はイギリスに帰れと『ここから先は』を歌う。パーシー1人残して引き下がるようなことはできたいとばかりに『炎のなかへ』を口ずさむ仲間たち。良いシーンだったなぁ。この喜劇の中で一番泣けた。静寂と緊張と不安に包まれるシーンだから弱いと言われても仕方ないのか?

 

ラストまでテンポ良く進むから飽きない。
(薔薇園のシーンはちょっと長くて眠かったけどね)
ショーブラン率いる公安とピンパーネル団が戦う最後のシーンは安蘭さんファンへのサービスシーンって感じなのかな〜?石丸さん石井さんより安蘭さんが強そう(というかっょい…)。ファーレイからサーベル取り上げて、敵からもう一本奪って二刀流で戦うヒロイン(笑)
最後にピンパーネル団に捕まってスカーレットピンパーネルの身がわりにされるショーブランの扱いも喜劇らしくて良かったね。
ショーブランってボケるんだ…シリアスキャラの筈がちょいちょい面白いこと言うから堪らない(笑)

 

ショーブランと言えば『マダム・ギロチン』に『ハヤブサのように』などヅカヲタが好きなナンバーを沢山歌っているのもこの役。石井さんの低い歌声が足元から響いてくるから怖かった。ギロチンのシーンとにかく怖いのよ。
主演の3人もロベスピエール(wキャストでした!)も歌が上手いから歌い上げる曲が多いスカピンには本当に嬉しいキャスティングだった。耳が幸せ!

 

今年一番笑った舞台だと思う。
曲も好きだったしシリアスと笑いのバランスが良いから観ていて飽きない。再演はないかもしれないけれどもしあるなら若手俳優のオタクにも是非見て欲しい。推しがいるいないに関わらず。「わたしの推しにも出て欲しい〜」って思える素敵な舞台だよ。

 

ヅカヲタは来年、紅ゆずるさん率いる星組が再演してくれますね!星組の新トップコンビも上級生も歌に不安がある方が多いけれどコメディセンスのある組だからわたしは意外と楽しみにしてる。
礼真琴くんのショーブランが特に楽しみ!

 

ミュージカル『刀剣乱舞』幕末天狼傳

2.5D舞台

ミュージカル『刀剣乱舞』幕末天狼傳

10月25日(火)19:00公演
サンケイホールブリーゼ

 

流行りの刀ミュをわたしも体験せねばなー。
そんな気持ちで『いつか行けたらいいな』枠に収まっていた刀ミュのチケットが手に入ったので観に行って来ました!

 

なにかと話題の刀剣乱舞、主役はネルケ2.5次元舞台の立役者と言っても過言でない程に実力をつけてきた刀ミュではおなじみ佐藤流司、脇を固めるこちらも2.5次元界隈のトップみたいな人小越勇輝、わたしはあまり存じ上げないのだけどペダステのオタクからの支持も厚い鳥越裕貴。
舞台は幕末で新撰組が物語の中心にいるとなると、オタクなら是が非でも観たい良作の気配がしますよね。
新撰組なんて、薄桜鬼やら宝塚やら大河ドラマやら、年に何回見るの?ってくらいメジャーな線だけに脚本でコケたら損しかしないぞ〜という不安もありましたが!

時間遡行軍が暗躍する幕末・京都から物語は始まる。
新撰組の刀連中の中に何故か配置される蜂須賀虎徹と長曽禰虎徹の確執、沖田総司最後の戦場となった池田屋に選ばれた加州清光と選ばれなかった大和守安定の思い、それを見守るのが土方組の役目って感じの配役。

安定は病に倒れる沖田を助けたい、人の体を得た今の自分なら池田屋でも沖田の力になれるという思いと、歴史を改変するようなことをしては時間遡行軍となんら変わらないのではないかという思いの間で葛藤する。同じく沖田の愛刀であり池田屋事件の際沖田に選ばれた清光はそんな安定の思いを察して嗜める。
嗜める中にも池田屋に連れて行って貰えなかった安定の心情を察する様な感情が見え隠れするのも、なんだかこの2人の絆の深さが見て取れて良かった。
清光は人の体を得たとしても結局のところは刀である自分たちには何もできないし、歴史への干渉も許されないことから当時の自分と同じ思いを安定にさせたくないって気持ちが強い分、新撰組と関わろうとする安定が余計に許せないんだろうな。
流司くんの加州清光は可愛いのだけど、粘着質ではなくて、さっぱりした気持ちの良い人なのだけど少女のような愛嬌がある不思議な魅力のある人だ。
刀ミュの審神者の初期刀であるからか、他の刀に対する思いやりや主命にも人一倍こだわりがあるように見えるのだけど、安定に対しては前の主が同じで昔馴染みであるということからも少々過保護になっている。
その辺りの役のつくり込みも上手いなぁ…久々の流司くんのお芝居だったけど役者として成長が感じられて嬉しい。

 

戦況が悪化して追われる身となる新撰組を見ているのも、病床につく沖田さんを見ているのも辛い。
劇場も涙で鼻を啜る音が聞こえるくらいなんだからそんな沖田さんの側にいることを選んだ安定はホントにもどかしくて辛いだろう。
沖田役の栩原楽人さんが殺陣がお上手なだけでなく芝居も良くて声の綺麗な方だから、沖田総司のイメージぴったりでよくこんな良い役者連れて来たな!と思って終演後にググったら、この方大河ドラマ龍馬伝』でも沖田総司役で出演なさっていたのね…。
もうプロの沖田総司だよ。この方。
そんな方に脇を固めて貰えて幸せなカンパニーだな。

結局、安定が新撰組と接触したところで近藤さんは捕縛されるし、沖田さんの病気は悪化の一途を辿る。
沖田さんに忍び寄る『死の影』のメタファーとして『黒猫』の映像が使われるのは良い演出だなぁ。
彼は病床の自室の庭にいつも現われる黒猫を斬ろうとするが幾度となく失敗し、自身の衰えを感じたという逸話があるので。
その黒猫(時間遡行軍だったのだけど)に唆されて近藤さんの処刑を阻止するべく沖田さんの運命が変わっていくって上手い話の流れだよね。
(結局は時間遡行軍から解き放たれて歴史の大筋から外れることなく退場となるのだけど…)
ここは虎徹兄弟の確執に決着がつく良い場面でもあるし収まりが良い。
沖田さんに対する思いの清算も、清光の気遣いも受け入れて一回り強くなった安定が観られて良かったな〜とは思うのだけど、堀川くんと兼さんの見せ場ちょっと少ないよね〜。新撰組という組織を語る上で2人は重要なポジションではあるのだけど。見せ場が少ない気がするのは気のせい?

 

2.5次元舞台って人気なだけに若手俳優フリマかよ!ってくらいに脚本・演出にこだわらないイケメン売り出し舞台が増えている。
母数が増えた分演劇として駄作もある。
そんな中で若手俳優の人気、原作『刀剣乱舞』の人気に甘んじない良い脚本だったから刀ミュのこれからに期待が募る。

 

2部のライブも最高で、とにかく「かわいい」と「かっこいい」の応酬、ファンサ貰えたら脳が溶けるくらい嬉しい。
刀ミュがお芝居とライブの2部制だと聞いた時は「は〜〜〜〜?ミュージカルなのにライブ?ネルケなに考えてんの?刀剣男士がライブなんてドルステじゃあるまいし???」って完全否定していて初演も観に行かないくらい嫌だったのだけど、実際見てみたら素敵だし客席のお客さんもウチワとかペンライトとか持って来てこれが醍醐味と言わんばかりに定着しているし大成功。まんまとネルケの手の平で転がされている。

 

わたしは宝塚(だいたい1幕がお芝居、2幕がショー)のオタクでもあるのだけど、1幕のお芝居がバッドエンドでも2幕目のショーが楽しかったらどんなバッドエンドも吹っ飛ぶくらいハッピーな気持ちで帰れることを知っているのに、なんで嫌だったのかな?
やっぱり刀剣男士ってタカラジェンヌと違ってちゃんと設定のあるキャラクターだから演じる俳優の個性が出ることも、ましてやアイドル売りされることも嫌だったのかもね。そんな心配しなくても大丈夫なくらい楽しいのだけど。

 

久々に再演、続編を期待したい作品だったな〜。
ネルケ的にはテニミュに継ぐ新たなコンテンツとして成長させていく予定みたいなので今後どんな風に成長していくのか楽しみ。

月組『アーサー王伝説』

宝塚

月組アーサー王伝説

観て来ました!

はてなブログに登録したものの、何から書こうかと思案しているまま、まるっと一年が経過しそうになっておりました。

大好きな月組さん。

オタクとして避けては通れない物語『アーサー王物語』(入り口はもちろんFate/stay night)

もう感想をぶち撒けるしかないってくらい久々にドラマシティ公演でアタリが来たなぁと!

(前回観た望海さんの『ドン・ジュアン』が物足りなかったので。。。)

 

フレンチミュージカルということで曲にはとても期待していました。主題歌もインパクトがあって耳に残る曲だったしやっぱりミュージカルなんだから曲の良し悪しって大事なところですよね。

月組さんも意外と、歌える下級生が多い組なのかな、少人数のドラマシティ公演でもしっかり聴かせてくる。

 

アーサー王エクスカリバーを引き抜くところから、大罪を犯したランスロットとグィネヴィアを追放するまでを描いた物語でした。

フランスのミュージカルらしく恋愛に重心が乗った話だったので好みじゃないなぁと言うのが本音ですけど、曲の良さに引き込まれて最後まで楽しめたかな。

 

珠城りょうさんはこれが月組のトップスターとしては初めて真ん中に立つ公演なんですよね。

そういう緊張感と、円卓の騎士を纏める王としてのアーサー王のあり方が妙に重なって思えて、どんな役作りをなさるんだろうと楽しみにしておりました。

「恐れられるより愛される王になりたい」という純粋な言葉に物語の今後を思い起こして涙が溢れそうになります。孤独な人は無意識のうちに愛を求めてしまうのだろうけれどそれは更に自分を孤独にするような出来事を巻き起こす感情でもある。

たまきさんのアーサー王は純粋で真っ直ぐで理想の王子様って感じだからこそ余計にその在り方が悲しい。

 

ちゃぴちゃん(愛希れいかさん)のグィネヴィアが終始可愛くて恋に恋していて、ランスロットとの不倫が原因で国を揺るがす事件になったかと思えば発狂してご退場なんだから、ホントに良いトコ全然ないお姫様なんだけど。

流石のちゃぴ様というか恋に恋する少女、不倫の愛に苦しむ王妃、罪への自責の念から発狂する女、見事に演じ分けていて引き込まれる。

 

新トップコンビは完全にちゃぴちゃんリードでたまきさん年下の男って感じですね(笑)

 

朝美絢さんのランスロットって、少年マンガの主人公みたいなんだよなぁ。キラキラしていて純粋で無鉄砲なのにどこか品があるのは朝美さんの持ち味かもしれませんね。立ち回りもホントに格好良くてずっと見ていたかった。もうこの人のことを好きにならない女なんていないんじゃないかなってくらい。

 

美弥るりかさん。。。最近はショーで女役が多かったりと男役・美弥るりかが好きなわたしとしてはとても淋しい思いをしているのですが、やっぱり美弥ちゃんは女役やってもハマる。

男役の演じる女装じみた女役じゃなくて、ちゃんと意思が強くて存在感のある女性としてなりたっている。女役って男役を10何年続けてきた人には難しいことなんだろうけれどそれでもモーガンという強い役を演じるには美弥ちゃんみたいな方の力量が必要なのもまた事実なのかな。

最後のショーでセンターで踊っている美弥ちゃんはやっぱり色っぽくて身体の動きがしなやかで、素敵だったな〜❤︎

 

くらげちゃん、わかばちゃん、あかねさん、とにかく月組の娘役の層は厚い。。。

トップに2番手に番手騒動の絶えない月組において娘役が安定して良い芝居を見せてくれるのは有り難いことかもしれない。

 

下級生も素敵な子がたくさんいらっしゃるし月組のこれからが楽しみ。

キャメロットの騎士役で出ていた新斗希矢さん、頭が小さくてスレンダーで動きも軽やかでぐっと目を引く方ですね。

ちょっと注目して見ていきたい。

(友人情報ですけど、テニミュ2nd時に出た青学キャストネーム入りトートバックをお持ちのようなので2次元もお好きなのかな?)

 

⚫︎11月1日(火)16:30公演観劇

梅田芸術劇場 シアタードラマシティ