幕間

140文字で語りきれなかったあれこれ

ミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』

『スカーレット・ピンパーネル』

⚫︎11/6(日)12:30 17:30
梅田芸術劇場メインホール

 

チケットをご用意していただけたので2公演観てきました!
ソワレはピンパーネル団のトークショーもあって笑った〜。

 

過去に宝塚歌劇団星組安蘭けいさんが主人公のパーシーを演じた舞台。
わたしが高校生くらいの時だった気がする。
安蘭さんも素敵な女優さんになっていて時の流れを感じたな〜話の内容もさっぱり忘れていたし(笑)

 

1789年フランス革命から、王侯貴族を打倒した市民たちが罪なき人々の命を奪う恐怖政治が敷かれるヒステリの街パリとイギリスが舞台。
スカーレットピンパーネルはそんなギロチンの魔の手からフランスの人々を救う姿なきヒーローとして描かれている。

 

パリの舞台女優マルグリット・サン・ジュスト(安蘭けい)がイギリス貴族パーシー・ブレイクニー(石丸幹二)と結婚してイギリスに渡るところから話が始まるのだけど、マルグリットはフランスを出る際に昔の恋人で公安委員のショーブラン(石井一孝)に脅され、パーシーの友人で隠れ家に身を隠すフランス貴族の居場所を漏らしてしまう。そのことを知ったパーシーのマルグリットへの疑心。まだマルグリットを愛している程で彼女をスカーレットピンパーネル捕縛のスパイに利用するショーブラン。3人の愛憎劇も見応えがある。

 

スカピンの中で『ひとかけらの勇気』という曲がとても好き。恐怖政治で毎日のように無実の血が流れるフランスを憂い人々を救うことを決めるパーシーの想いが伝わる名曲。東宝版では『悲惨な世界のために』という名前に変わって歌詞もちょっと違うのかな?石丸さんの歌声からは憂いよりも悲しみと怒り、人々を救う為の誓いの曲のようなイメージを受けた。石丸さんもとても歌が上手い方だから歌い上げる曲に強いな〜素敵だった!
安蘭けいさんも歌詞は違うのだけど劇中でこの曲歌われて嬉しかった〜。宝塚上演の際に付け足された曲だからまさに安蘭さんの為の曲って感じだったからね。
役は変わっても安蘭さんが歌うとピタッと嵌る。

 

今回、若手俳優のオタク界隈でも噂の渦中にあったピンパーネル団の若手起用!
矢崎広くんはマルグリットの弟・アルマン役で安蘭さんと『あなたは我が家』を歌ったりなかなか目立ってたな〜。歌い方が少し変わったのか良く響く深みのある歌声に好印象。
原卓也くんも、ダンスが得意な人だから冒頭のパリの劇場のシーンにも出ていてびっくりした〜彼ファーレイ役しかやらないと思っていたから!
個人的に『男のたしなみ』のシーンで着たトンチキな衣装は彼と石丸さんだけありえないくらい似合ってしまっていたなと(笑)
なんで似合うんだよ…似合ってしまったらトンチキに見えないだろ…(爆笑)と1人心の中で笑いを堪えたよ。
パーシーの副官デュハーストの上口耕平くんは良く通る声〜セリフも聞き取りやすいしこういう役者さん好きだなって思っていたら全然ソロで歌う曲がなくて歌声が聴けなかったのが残念。
まさか東宝の舞台でお会いすることになろうとは…ペダステ組の太田基裕くんと廣瀬智紀くん。
もっくんってこんな芝居ができる役者さんだったかな?ってちょっとびっくりしたよ。結婚式の後日パーシーをクリケットに誘いに来る場面の暗い空気をパーンと吹き飛ばすような雰囲気。もっくんと駒木根さんのふわっと明るいお芝居が凄く良かった。
えーまたもっくんのお芝居観に行きたいなーって純粋に思ったよ。
トークショーで相変わらずのゆるっとポンコツ振りを発揮して客席のおばさま方にも「おかしな子ね〜」と笑われて(笑わせて?)いるちゃんともさん〜〜〜〜舞台の上でもゆるっとふわっとしていてどこからがハルでどこからが廣瀬智紀という人なのか境目が曖昧だったぞ〜!ミュージカルははじめてだったんだね。顔もスタイルも良いちゃんともさん、お歌はどうなんだろう。ピンパーネル団ホントにソロが全然ないからその辺りちゃんと知ることができなくて残念。フラワーガール可愛かったよ〜〜(笑)
相葉っちさん…ごめんなさい…。
目が2つじゃ足りなくて2公演とも相葉っちさんを見ていなかったことに今気がつきました。
先に東京で観たヅカヲタ友達に「ピンパーネル団のみなさん全体的に声量がないから『炎のなかへ』のリプライズがちょっと弱かった〜」と不評だった。でもわたしは全然そんなこと思わなかったな。
フランスの公安がスカーレットピンパーネルを捕縛しようとフランス全土に配置される中、パーシーが八方ふさがりでここから先は自分1人で行動するから皆はイギリスに帰れと『ここから先は』を歌う。パーシー1人残して引き下がるようなことはできたいとばかりに『炎のなかへ』を口ずさむ仲間たち。良いシーンだったなぁ。この喜劇の中で一番泣けた。静寂と緊張と不安に包まれるシーンだから弱いと言われても仕方ないのか?

 

ラストまでテンポ良く進むから飽きない。
(薔薇園のシーンはちょっと長くて眠かったけどね)
ショーブラン率いる公安とピンパーネル団が戦う最後のシーンは安蘭さんファンへのサービスシーンって感じなのかな〜?石丸さん石井さんより安蘭さんが強そう(というかっょい…)。ファーレイからサーベル取り上げて、敵からもう一本奪って二刀流で戦うヒロイン(笑)
最後にピンパーネル団に捕まってスカーレットピンパーネルの身がわりにされるショーブランの扱いも喜劇らしくて良かったね。
ショーブランってボケるんだ…シリアスキャラの筈がちょいちょい面白いこと言うから堪らない(笑)

 

ショーブランと言えば『マダム・ギロチン』に『ハヤブサのように』などヅカヲタが好きなナンバーを沢山歌っているのもこの役。石井さんの低い歌声が足元から響いてくるから怖かった。ギロチンのシーンとにかく怖いのよ。
主演の3人もロベスピエール(wキャストでした!)も歌が上手いから歌い上げる曲が多いスカピンには本当に嬉しいキャスティングだった。耳が幸せ!

 

今年一番笑った舞台だと思う。
曲も好きだったしシリアスと笑いのバランスが良いから観ていて飽きない。再演はないかもしれないけれどもしあるなら若手俳優のオタクにも是非見て欲しい。推しがいるいないに関わらず。「わたしの推しにも出て欲しい〜」って思える素敵な舞台だよ。

 

ヅカヲタは来年、紅ゆずるさん率いる星組が再演してくれますね!星組の新トップコンビも上級生も歌に不安がある方が多いけれどコメディセンスのある組だからわたしは意外と楽しみにしてる。
礼真琴くんのショーブランが特に楽しみ!

 

ミュージカル『刀剣乱舞』幕末天狼傳

ミュージカル『刀剣乱舞』幕末天狼傳

10月25日(火)19:00公演
サンケイホールブリーゼ

 

流行りの刀ミュをわたしも体験せねばなー。
そんな気持ちで『いつか行けたらいいな』枠に収まっていた刀ミュのチケットが手に入ったので観に行って来ました!

 

なにかと話題の刀剣乱舞、主役はネルケ2.5次元舞台の立役者と言っても過言でない程に実力をつけてきた刀ミュではおなじみ佐藤流司、脇を固めるこちらも2.5次元界隈のトップみたいな人小越勇輝、わたしはあまり存じ上げないのだけどペダステのオタクからの支持も厚い鳥越裕貴。
舞台は幕末で新撰組が物語の中心にいるとなると、オタクなら是が非でも観たい良作の気配がしますよね。
新撰組なんて、薄桜鬼やら宝塚やら大河ドラマやら、年に何回見るの?ってくらいメジャーな線だけに脚本でコケたら損しかしないぞ〜という不安もありましたが!

時間遡行軍が暗躍する幕末・京都から物語は始まる。
新撰組の刀連中の中に何故か配置される蜂須賀虎徹と長曽禰虎徹の確執、沖田総司最後の戦場となった池田屋に選ばれた加州清光と選ばれなかった大和守安定の思い、それを見守るのが土方組の役目って感じの配役。

安定は病に倒れる沖田を助けたい、人の体を得た今の自分なら池田屋でも沖田の力になれるという思いと、歴史を改変するようなことをしては時間遡行軍となんら変わらないのではないかという思いの間で葛藤する。同じく沖田の愛刀であり池田屋事件の際沖田に選ばれた清光はそんな安定の思いを察して嗜める。
嗜める中にも池田屋に連れて行って貰えなかった安定の心情を察する様な感情が見え隠れするのも、なんだかこの2人の絆の深さが見て取れて良かった。
清光は人の体を得たとしても結局のところは刀である自分たちには何もできないし、歴史への干渉も許されないことから当時の自分と同じ思いを安定にさせたくないって気持ちが強い分、新撰組と関わろうとする安定が余計に許せないんだろうな。
流司くんの加州清光は可愛いのだけど、粘着質ではなくて、さっぱりした気持ちの良い人なのだけど少女のような愛嬌がある不思議な魅力のある人だ。
刀ミュの審神者の初期刀であるからか、他の刀に対する思いやりや主命にも人一倍こだわりがあるように見えるのだけど、安定に対しては前の主が同じで昔馴染みであるということからも少々過保護になっている。
その辺りの役のつくり込みも上手いなぁ…久々の流司くんのお芝居だったけど役者として成長が感じられて嬉しい。

 

戦況が悪化して追われる身となる新撰組を見ているのも、病床につく沖田さんを見ているのも辛い。
劇場も涙で鼻を啜る音が聞こえるくらいなんだからそんな沖田さんの側にいることを選んだ安定はホントにもどかしくて辛いだろう。
沖田役の栩原楽人さんが殺陣がお上手なだけでなく芝居も良くて声の綺麗な方だから、沖田総司のイメージぴったりでよくこんな良い役者連れて来たな!と思って終演後にググったら、この方大河ドラマ龍馬伝』でも沖田総司役で出演なさっていたのね…。
もうプロの沖田総司だよ。この方。
そんな方に脇を固めて貰えて幸せなカンパニーだな。

結局、安定が新撰組と接触したところで近藤さんは捕縛されるし、沖田さんの病気は悪化の一途を辿る。
沖田さんに忍び寄る『死の影』のメタファーとして『黒猫』の映像が使われるのは良い演出だなぁ。
彼は病床の自室の庭にいつも現われる黒猫を斬ろうとするが幾度となく失敗し、自身の衰えを感じたという逸話があるので。
その黒猫(時間遡行軍だったのだけど)に唆されて近藤さんの処刑を阻止するべく沖田さんの運命が変わっていくって上手い話の流れだよね。
(結局は時間遡行軍から解き放たれて歴史の大筋から外れることなく退場となるのだけど…)
ここは虎徹兄弟の確執に決着がつく良い場面でもあるし収まりが良い。
沖田さんに対する思いの清算も、清光の気遣いも受け入れて一回り強くなった安定が観られて良かったな〜とは思うのだけど、堀川くんと兼さんの見せ場ちょっと少ないよね〜。新撰組という組織を語る上で2人は重要なポジションではあるのだけど。見せ場が少ない気がするのは気のせい?

 

2.5次元舞台って人気なだけに若手俳優フリマかよ!ってくらいに脚本・演出にこだわらないイケメン売り出し舞台が増えている。
母数が増えた分演劇として駄作もある。
そんな中で若手俳優の人気、原作『刀剣乱舞』の人気に甘んじない良い脚本だったから刀ミュのこれからに期待が募る。

 

2部のライブも最高で、とにかく「かわいい」と「かっこいい」の応酬、ファンサ貰えたら脳が溶けるくらい嬉しい。
刀ミュがお芝居とライブの2部制だと聞いた時は「は〜〜〜〜?ミュージカルなのにライブ?ネルケなに考えてんの?刀剣男士がライブなんてドルステじゃあるまいし???」って完全否定していて初演も観に行かないくらい嫌だったのだけど、実際見てみたら素敵だし客席のお客さんもウチワとかペンライトとか持って来てこれが醍醐味と言わんばかりに定着しているし大成功。まんまとネルケの手の平で転がされている。

 

わたしは宝塚(だいたい1幕がお芝居、2幕がショー)のオタクでもあるのだけど、1幕のお芝居がバッドエンドでも2幕目のショーが楽しかったらどんなバッドエンドも吹っ飛ぶくらいハッピーな気持ちで帰れることを知っているのに、なんで嫌だったのかな?
やっぱり刀剣男士ってタカラジェンヌと違ってちゃんと設定のあるキャラクターだから演じる俳優の個性が出ることも、ましてやアイドル売りされることも嫌だったのかもね。そんな心配しなくても大丈夫なくらい楽しいのだけど。

 

久々に再演、続編を期待したい作品だったな〜。
ネルケ的にはテニミュに継ぐ新たなコンテンツとして成長させていく予定みたいなので今後どんな風に成長していくのか楽しみ。

月組『アーサー王伝説』

月組アーサー王伝説

観て来ました!

はてなブログに登録したものの、何から書こうかと思案しているまま、まるっと一年が経過しそうになっておりました。

大好きな月組さん。

オタクとして避けては通れない物語『アーサー王物語』(入り口はもちろんFate/stay night)

もう感想をぶち撒けるしかないってくらい久々にドラマシティ公演でアタリが来たなぁと!

(前回観た望海さんの『ドン・ジュアン』が物足りなかったので。。。)

 

フレンチミュージカルということで曲にはとても期待していました。主題歌もインパクトがあって耳に残る曲だったしやっぱりミュージカルなんだから曲の良し悪しって大事なところですよね。

月組さんも意外と、歌える下級生が多い組なのかな、少人数のドラマシティ公演でもしっかり聴かせてくる。

 

アーサー王エクスカリバーを引き抜くところから、大罪を犯したランスロットとグィネヴィアを追放するまでを描いた物語でした。

フランスのミュージカルらしく恋愛に重心が乗った話だったので好みじゃないなぁと言うのが本音ですけど、曲の良さに引き込まれて最後まで楽しめたかな。

 

珠城りょうさんはこれが月組のトップスターとしては初めて真ん中に立つ公演なんですよね。

そういう緊張感と、円卓の騎士を纏める王としてのアーサー王のあり方が妙に重なって思えて、どんな役作りをなさるんだろうと楽しみにしておりました。

「恐れられるより愛される王になりたい」という純粋な言葉に物語の今後を思い起こして涙が溢れそうになります。孤独な人は無意識のうちに愛を求めてしまうのだろうけれどそれは更に自分を孤独にするような出来事を巻き起こす感情でもある。

たまきさんのアーサー王は純粋で真っ直ぐで理想の王子様って感じだからこそ余計にその在り方が悲しい。

 

ちゃぴちゃん(愛希れいかさん)のグィネヴィアが終始可愛くて恋に恋していて、ランスロットとの不倫が原因で国を揺るがす事件になったかと思えば発狂してご退場なんだから、ホントに良いトコ全然ないお姫様なんだけど。

流石のちゃぴ様というか恋に恋する少女、不倫の愛に苦しむ王妃、罪への自責の念から発狂する女、見事に演じ分けていて引き込まれる。

 

新トップコンビは完全にちゃぴちゃんリードでたまきさん年下の男って感じですね(笑)

 

朝美絢さんのランスロットって、少年マンガの主人公みたいなんだよなぁ。キラキラしていて純粋で無鉄砲なのにどこか品があるのは朝美さんの持ち味かもしれませんね。立ち回りもホントに格好良くてずっと見ていたかった。もうこの人のことを好きにならない女なんていないんじゃないかなってくらい。

 

美弥るりかさん。。。最近はショーで女役が多かったりと男役・美弥るりかが好きなわたしとしてはとても淋しい思いをしているのですが、やっぱり美弥ちゃんは女役やってもハマる。

男役の演じる女装じみた女役じゃなくて、ちゃんと意思が強くて存在感のある女性としてなりたっている。女役って男役を10何年続けてきた人には難しいことなんだろうけれどそれでもモーガンという強い役を演じるには美弥ちゃんみたいな方の力量が必要なのもまた事実なのかな。

最後のショーでセンターで踊っている美弥ちゃんはやっぱり色っぽくて身体の動きがしなやかで、素敵だったな〜❤︎

 

くらげちゃん、わかばちゃん、あかねさん、とにかく月組の娘役の層は厚い。。。

トップに2番手に番手騒動の絶えない月組において娘役が安定して良い芝居を見せてくれるのは有り難いことかもしれない。

 

下級生も素敵な子がたくさんいらっしゃるし月組のこれからが楽しみ。

キャメロットの騎士役で出ていた新斗希矢さん、頭が小さくてスレンダーで動きも軽やかでぐっと目を引く方ですね。

ちょっと注目して見ていきたい。

(友人情報ですけど、テニミュ2nd時に出た青学キャストネーム入りトートバックをお持ちのようなので2次元もお好きなのかな?)

 

⚫︎11月1日(火)16:30公演観劇

梅田芸術劇場 シアタードラマシティ