幕間

140文字で語りきれなかったあれこれ

月のエリザ

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月組さんの『エリザベート』観てきました。

愛希れいかさんの退団公演。

有終の美。

 

仄かに死の匂いが漂う、健やかなるときも、希望に満ちたりた場面でも、必ず死の影が付き纏う。それがエリザの醍醐味ですね。

 

このミュージカルで1番好きな役が、我らが京本大我くんも演じた『ルドルフ』なんですけど、この役が最もこのミュージカルのままならなさというか、死から逃れることのできない、でも死を求める人間の有様を如実に表している。

 

今回は風間柚乃さんのルドルフで観劇だったのですが、たぶん、彼女のルドルフは真っ直ぐで誰からも慕われる完璧な皇太子の転落を表現していて、それだけに痛々しかった。

 

役替わりで同じ役を演じておられる暁千星さん(みんな大好きアリちゃん!)はもっと、仄かな死と転落の運命が垣間見える、孤独な皇太子、という感じのお芝居をされるそうなので、とても楽しみにしてます。観に行く予定がないのが残念すぎて、血を吐きそう。

きっと、きょもちゃんも、アリちゃんタイプのお芝居をされてたんだろうなーと。

どなたか有識者の方は是非教えてください。。。

 

このルドルフの役替わりに合わせて、周りの芝居の感じも微妙に変化するのが、後半の面白さなんですよねぇ。

 

でも、月組エリザはコミカルな部分と、シリアスな展開の振り幅が芝居に抑揚を持たせていて面白かった。今までにないエリザでした。

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最後に、きょもちゃんもアリちゃんも、こんな苦しい役に挑戦してたのかよ。。。わたし最後まで正気を保ったまま見れないよ。かわいいひとには幸せになってほしい。