バイバイ、CHICCA
どうやら、キッカが販売終了になるようで。今日のトレンドワードはその話でもちきり。
数年前に、あまりの暑さに立ち寄った京都大丸で、何を求めるでもなくふらりと入ったのがキッカだった。
「誰にでも似合う赤リップ」
と謳われていたメスメリックをわたしもぜひ、試してみたい。と思ったのかもしれない。
誰にでも似合うとはまさにその通りで、赤いツヤっとしたリップクリームのような質感の下から、唇の色が透けて見える「6」番の色はその日からしばらく、ポーチの常備コスメになった。
先日、キッカのリップクリームが固めのテクスチャーで下地にも良い、というようなことをSNSで見たので、久々に店舗を訪れた。相変わらず梅田の阪急は混んでいたけれど、噂に違わぬ、固いクリームと口紅の相性は抜群。
これからも、口紅の下地はこれで決まりだ。
そう思った矢先のブランド販売終了。
昔、久々に『千年女優』が観たいと思い、DVDを取り寄せた矢先に今敏監督が亡くなられて以来の、突然の喪失感だ。
いちばんお気に入りのブランド、というわけじゃなかったけれど、それでも愛着あるコスメのブランドがひとつ、世の中から消えてゆくことが寂しい。